背面のオブジェクトの選択

調査環境: Windows7 64bit


[話者A] Illustrator CS5では「背面のオブジェクトの選択」が可能になった。
[編集 - 環境設定 - 選択範囲] で「Ctrl+クリックで背面のオブジェクトを選択」をチェックすればよい。

  • いちばん上にあるオブジェクトをCtrl+クリックすると、マウスカーソルの見た目が変わる。白カーソルに「 <」記号がついたようなカーソルになる。
  • いちばん上にあるオブジェクトをCtrl+クリックするとき、急いで2回クリックすると「ダブルクリック」と判定されるためか、マウスカーソルの見た目が変わらず、そのあと背面オブジェクトも選べない。最初の1クリックはゆっくり押そう。
  • いちど、カーソルの見た目が変われば、あとはCtrl押したまま、クリックするたびに背面のオブジェクトを順番に選べる。このときは急いで2回クリックしてもダブルクリック扱いにならず、背面オブジェクト選択が2クリックぶん進む。
  • オブジェクトがグループ化されているときも、同じ操作で、背面オブジェクトを選択できる。そもそもCtrl+クリックのときグループは無視される。


[話者C] 最初のCtrl+クリックしたとき「背面オブジェクト選択モード」に入る感覚だね。‥‥ヘルプにも

初めて Ctrl キー(Windows)またはCommand キー(Mac OS)を押しながらクリックした時点で、ポインターは背面を選択する動作に変わります。

って書いてあるよ。


[話者A] FreeHand MXでも「背面のオブジェクトの選択」は可能だ。
Ctrl+クリックで背面オブジェクトを選択。

  • カーソルの見た目は変わらない。
  • 急いで2回クリックすると「ダブルクリック」と判定されるようで、ゆっくり1回クリックしたときと同じく、背面オブジェクト選択が1クリックぶんしか進まない。クリックはゆっくり押そう。
  • オブジェクトがグループ化されているときは、同じ操作だと背面のグループを選択できる。Altも押すとグループは無視されるようになる。つまりグループ化されているときは、Alt+Ctrl+右クリックで背面オブジェクトを選択できる。


[話者C] Ctrl+右クリック‥‥Illustratorとは操作が少しちがうね。Ctrl+(左)クリックじゃないのか


[話者A] FreeHandだと Ctrl+(左)クリックは、「ポインタツール(Illustratorでいう選択ツール)」にしてからクリックしたのと同じなんだ。


Macだと右クリック使わず、(左)クリックでいけるそうだ。(参考 http://aspect.blog.so-net.ne.jp/2008-03-16 「重なりオブジェクトの選択」) Macは修飾キーに Shift ⌘ option control の4つが使えるからね。


Windowsの修飾キーは Shift Ctrl Alt の3つしか使えない(WinキーとMenuキーもあるがこれはOSの操作専用でソフトの操作には使えない)。そのため右クリックが必要になったようだな。


[話者C] 挙動も少しちがうね。
Illustratorだと、オブジェクトがすでに選択されてるとき、最初のCtrl+クリックで「背面オブジェクト選択モード」になり、次のCtrl+クリックでひとつ下にあるオブジェクトを選択できる。


FreeHandの場合は、オブジェクトがすでに選択されてるとき、最初のCtrl+右クリックで、ひとつ下にあるオブジェクトを選択できてしまうね。モードがない。


[話者A] http://aspect.blog.so-net.ne.jp/2009-06-27 「下に隠れたオブジェクトのかんたん選択方法」によれば Shiftも併用して背面の複数オブジェクトを選択できる、という。
やってみたらFreeHandではできたけど、Illustratorではできなかった。


[話者C] そこまでいくと複雑だしレイヤー使えば、って思うよ


[話者A] ここまで調べて気になったのは、どちらのアプリも、ダブルクリックと判定されないように ゆっくりクリック しなくてはならない、という点かな。実際使ってみると、あれ、操作どおりにならない、と感じることがわりとある。クリック操作を早くし過ぎてるんだね。