それでは次の作例にとりかかる。
正円を3つ作って、[Modify - Combine - Union] (修正 - 合成 - 結合) で1つにする。
オブジェクトに含まれるポイント1つだけを選択するには、まず1クリックでオブジェクト全体が選択して、このあと少し待ってもう一度ポイントをクリックすると、今度はポイント1つを選択できる。
「少し待って」というのは、待たずに急いでクリックしてダブルクリックと判定されると、オブジェクトの拡大縮小モードになっちゃうからだよ。
またはドラッグ選択でポイントを選択しても、ポイント1つだけ選択できる。この場合はオブジェクトを選択せずにいきなりポイントが選択できるね。
Illustratorなら「ダイレクト選択ツール」の出番なとこだね。通常の選択ツールでいいのか
選択したポイントを[Delete]キーでそれぞれ削除して、ベジェハンドルで形を整えるとハート型ができた。
次はこれをトマトにするよ。
ハンドルを片方だけ伸ばすなら、ハンドル先端を直接引っ張ればいいんだけど
ハンドルを両方同じように伸ばしたいなら、ポイントを選択した状態で
Scale(伸縮ツール)を選んで(ツールバーにないときはツールバーを伸ばすと見つかる)、横に伸ばすと左右均等に伸びてくれるぞ。
色をつけます。カラーリストに赤を作って、Tints(濃度)で 50% と 20% を登録して、グラデーション塗りにした。
目、まつげ、トマトのてかり(ハイライト)、トマトのヘタをつけた。
ここでは以下のことを学んだ。
- [Edit - Copy Attributes](編集 - 属性をコピー)と[Edit - Paste Attributes](編集 - 属性をペースト)で、ほかのオブジェクトに「塗り」をコピー
- [Modify - Combine - Punch] (修正 - 合成 - パンチ)でオブジェクトを切抜き。 切り抜いたオブジェクトは、グループ化されてないのにグループのように扱わなくてはならなくなるようだ。Altキーを押しながら選択(グループの中の1オブジェクトを選択する操作)すれば普通のオブジェクトとして選択・操作できる。
- ベジェハンドルの操作は [インスペクターパネル - オブジェクト]にある Point Type(ポイント種)で「曲線-曲線」ポイントなのか「曲線-直線」「直線-直線」ポイントなのか変更できる。Handles(ハンドル)でハンドルを引っ込めたり出したり変更。
- オブジェクトをダブルクリックして「拡大縮小回転ハンドル」を出したとき、回転の中心点を変えることができる。
- 直線を引いたあと、選択ツールにして、Altキーを押しながら直線の中を引っ張ると、直線を曲げることができる。(Bend-O-Maticと呼ぶらしい)。
- 線を選択して、[Modify - Alter Path - Expand Stroke]で 線(オープンパス)をクローズパス(塗りのある面)に変更できる。
‥‥トマトの顔や目でグラデーション塗りしたオブジェクトを重ねてるけど、オブジェクト動かしたりズームするたびに再描画になって、画面 書き換わるのが遅いよ。
そういうときは [View - Fast Mode]をONにするのだ。グラデーションは簡略表示になるけど、再描画に待たされなくなるぞ。ウィンドウ下で Fast Preview に変更する方法でもいい。
お、早くなった。
この本ではこのあと、トマトがナスに変わるアニメーションを作って、といってもFreeHandではアニメは作れないから、レイヤーごとに少しずつ変化する画像を作って、それをレイヤーごとに別々の画像として出力→別のソフトでGIFアニメにしている。
ここはスルーするよ。アニメならFlashで作ればいいわけだからね。FreeHandでは静止画の作り方を学びたい。
3コマくらいの簡単なアニメで試してみたら?
それくらいなら‥‥やってみようか。
片目ウインクする「目パチ」アニメやってみよう。目をひらいたところ、半分閉じた、全部閉じた の3パターン作った。
レイヤーを3つ作って、この3パターンを配置するぞ。
Backgroundレイヤーに置くとなぜか色がうすくなるので、最初からあったForegroundレイヤーに共通部品を置いて、Layer1, 2, 3に「変化するパーツ」(ここでは目オブジェクト)を配置した。
‥‥FreeHandのレイヤーは操作が特殊だな。オブジェクトを Cut(切り取り)してからレイヤーを選んでそこにペーストしても、選択したレイヤーにはコピーされない。オブジェクトが元いたレイヤーにペーストされるぞ。
オブジェクトを別のレイヤーに移動するには、「オブジェクトを選択→レイヤーを選択」という手順じゃないとダメだ。Illustratorと違う‥‥これはいいのか悪いのか‥‥
独特なんだね
利点は‥‥
http://aspect.blog.so-net.ne.jp/2008-04-20
を読むと、「複数のレイヤーにあるオブジェクトをまとめて一つのレイヤーに移動できる」か。なるほど。
それでは以下のようにアニメーションの準備をしたぞ。
2. 目パーツの3つは、異なるレイヤーに置かれていますが、この3つのパーツを選択します。(オブジェクトインスペクターでは「3 Objects」と表示されます)
3. [Modify - Align](編集 - 整列)で各パーツを全部同じ位置(ここでは左下)に整列させます。
4. パーツが重なってしまいましたが、この3つのパーツは「違うレイヤー」にいるままです。
5. このように、レイヤー分けしたまま、アニメーションするための位置に移動できました。
「整列」しても、異なるレイヤーにいるままなんだね。Illustratorもそうだったっけ?
Illustrator CS4も同じ挙動だよ。
それをレイヤーごとにPNG形式で出力して、FireworksでアニメGIFにしたのが以下。
へえー、3コマでもアニメに見える。だけどウインクにあわせて口角も上がるとかの工夫もほしいね
FreeHand 8Jスタート (MACINTOSH POWER BOOKS)
- 作者: 江竜朝生
- 出版社/メーカー: スパイク
- 発売日: 1998-09
- メディア: 単行本