FreeHand というドローソフトが かつて存在した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Macromedia_FreeHand
販売されていたころは Adobe Illustratorのライバルだったんだ。
FreeHandは、出していた会社ごとAdobeに吸収された。
Adobeとしては、FreeHandユーザは Illustrator CS3以降に乗り換えてね、という姿勢だ。
でもFreeHandユーザのアスペクトデザインさんのページ見て
http://aspect.blog.so-net.ne.jp/2008-05-24
FreeHand今からでも使ってみようかなと思うんだ。
キミ、他人が薦めるものをすぐに信じるタイプだね。Illustratorのほうがいいにきまってるじゃない‥‥
Illustrator持ってないの?
Illustrator CS4 持ってるけど重い。
FreeHand MX は軽いし、なんといっても複数ページ対応がうれしいだろ。あとオレFireworksというWeb画像作成ソフトが使いやすくて好きなのね(CS4は重いので過去バージョン使ってるけど)。同じ開発チームが作ったソフトということでFreeHandに興味があるんだ。
でも販売停止されて、もうサポートもないんでしょ?
http://aspect.blog.so-net.ne.jp/2011-08-07
によると、FreeHand のMac版は Mac OS X 10.7 (2011年発売) で とうとう動作しなくなったらしい。
でもオレの持ってるWindows版なら問題ない。Windows98とかWindows2000ごと、MacOS上でもLinux上でも動かせるので、当然Windows版ソフトも全部そのまま動く。
なるほど。
FreeHandの一番の問題は使用方法の解説が少なすぎることだ。
書籍で見ると、一番新しいのでも以下の2冊しかない。
- Macromedia FreeHand 8J Webページデザイン
- FreeHand 8Jスタート
FreeHand 8Jスタート (MACINTOSH POWER BOOKS)
- 作者: 江竜朝生
- 出版社/メーカー: スパイク
- 発売日: 1998-09
- メディア: 単行本
FreeHandのバージョンはWikipedia英語に載ってるが
http://en.wikipedia.org/wiki/Macromedia_FreeHand
- 1998 FreeHand 8
- 2000 FreeHand 9
- 2001 FreeHand 10
- 2003 FreeHand 11 (MX)
- 2004 FreeHand 11.0.1
というバージョンが出ていたのに、本ではバージョン 8 まで。
よほど不人気ソフトだったのか。Illustratorは各バージョンごとに何冊も出ているよね。
聞いた話だと、Illustratorは出版業務を積極的にサポートしたので、FreeHandより人気があったらしい。
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/cg/994150135/-100
ネットでも、FreeHand解説記事を書いているのは、さっきのアスペクトデザインさんのページくらいしかない。ま、でも持っているし使ってみようと思う。
これまで興味なかったのにFreeHand持ってるの?
Macromedia Studio MXを持ってて、そこに含まれているんだ。DreamweaverやFireworks、Flashはそれぞれ使っているのだ。FreeHandだけ使い方がよくわからなくてさ。
しかし入門書はバージョン8だしさ、それに合わせて8の試用版を使うことにするよ。
試用版は、ここにあったぞ (2011年9月現在)。
ttp://download.macromedia.com/pub/freehand/trial/english/win/8.0/freehand-trial.exe
英語版で30日試用可だ。
普段使わないソフトで入門するのは、何か ずれてる気がする‥‥
さて、入門書をさっそく読んでみようではないか。
2冊をざっと読み比べたところ、『FreeHand 8Jスタート』のほうは入門記事があるけど、『Macromedia FreeHand 8J Webページデザイン』は入門記事がなくて、いきなり実践編だ。
その代わり、『FreeHand 8Jスタート』はMacの操作だけ書かれてる。『Macromedia FreeHand 8J Webページデザイン』にはMacとWindowsの操作が併記してある。
なので、まずは『FreeHand 8Jスタート』を読む。操作でわからないところがあったら『Macromedia FreeHand 8J Webページデザイン』も眺めることにしよう。
『FreeHand 8Jスタート』の目次はこうなっている。
ふむふむ
いきなり、Illustratorとは違う概念が出てきたぞ‥‥。
カラーをドラッグすると、カラーチップと呼ばれる小さな色の四角形が表示され、これを移動して適切な場所でマウスせボタンを離すと、そこの色が変わります。色という概念を「もの」として扱うことで、カラーの操作がとてもわかりやすくなっています。(p.8)
これはほかのソフトでは見られないFreeHandの特徴だな
へえ
色を塗る方法は他にもある。
- Mixer (カラーミキサー) で色を作る
- ドラッグ&ドロップで、Colors (カラーリスト) に色を登録して‥‥
- オブジェクト(ここでは四角のこと)を選択してから、
- カラーリストの色をクリックすれば、色を塗れる。
枠線の色を変えたいときはどうするのかな
カラーリストの[線セレクタ]を押してから、リストの中の色をクリックすればいいよ。
ちなみに、カラーリストに登録せず、カラーミキサーから直接「線」の色を変えるときは 色をドラッグドロップするとき Ctrl+Shift を押しながらマウスボタンを離す。
Shiftだけ押してボタン離すと「塗り」の色が変わるよ。
何も押さずにボタン離したときは、オブジェクトの線の上で離せば「線」、オブジェクトの中で離せば「塗り」が変わる。
ふ、ふ〜む‥‥。アタマで覚えるより、実際にやって体で覚えたほうがいいね
この四角を選択するとき、「矢印ツールに変えるより、Ctrlキーを押してるあいだだけ一時的に矢印ツールに変わるので、そちらを使おう」と本には書いてある。
選択したオブジェクトを真横にすこしスキマあけてコピーしたいのだが‥‥
- ドラッグ中に Altキーを押すとマウスカーソルに + がついて(移動ではなく)コピーになる。(下のキャプチャ画像ではマウスカーソルのキャプチャがうまくいってなくて+が見えませんが実際には見えてました)
- ドラッグ中に Shiftキーを押すと中途半端に斜めに動かなくなり、ぴったり真横にだけ動かせる。
つまりドラッグ中に Alt と Shift を押しっぱなしにして、マウスボタンだけ離すと、「真横」に「コピー」できる。
そのあとで [Edit - Duplicate] (Ctrl+D) すれば真横に何個でも複製できる。
操作はやってみないとわからないけど、ラクにコピーできるのはわかった
このオブジェクトをすべて選択したい。
- Ctrl+A だと「現在のページ」のオブジェクトすべてが選択される
- Ctrl+Shift+A だと「ほかのページも含めたすべて」のオブジェクトが選択される
- マウスで選択するときは「オブジェクトすべてが点線の中にふくまれている」ものだけ選択される。点線に一部ひっかかっただけのオブジェクトは選択されない。
さて、あとは複製してレンガを作り、文字は[FreeHandツール - Caligraphic Pen]で書く。このときカラーリストの線と塗りの設定で文字が書かれるようだ。
そのあとは、
- レンガをグループ化して [Modify - Join] (Ctrl+J) で一体化する。
- 文字をその上に載せる。
- 明るい塗りの文字をコピーしておいて、暗い塗りの文字をレンガの背面に送る。
- レンガを選択して、[Edit - Paste Inside] で内部にペースト。
レンガの色が濃すぎるような
- 作者: 井上のきあ
- 出版社/メーカー: MdN
- 発売日: 2010-04-09
- メディア: 単行本