Illustratorリアルイメージ・レクチャーブック(1)

Illustratorは得意なのかい?


Illustratorは名刺を作る程度しか使ってないんだ。イラスト制作の方法を覚える入門書どれがいいかな、と見てたら、この本がおもしろそうだった。

グラデーションメッシュでIllustrator入門って正統的ではないけど、どうせイラスト制作のテクだけ知りたいわけだから、こういうのもいい。
この本の目次は http://book.mycom.co.jp/user/preview/4-8399-1770-1/index.shtml にあるぞ。



この本も絶版なのか。マーケットプレイス高いね!出版社が再販すればいいのに。


この本の改訂版を出せないのは、この本で使うIllustratorプラグインが最新のIllustratorに未対応だからじゃないかな。


この本はIllustratorプラグイン C-Tools2 http://www.comnet-network.co.jp/seihinjyoho/C-Tools/index2.html を導入する前提で書いてある。
でもこのプラグインは、IllustratorCSまでしか対応してないんだ。WindowsだったらCS2/CS3にもインストールできるけど、Macで動かないらしい。そのせいだと思うよ。


C-Tools2 って何?


このようなグラデーションメッシュの色をつけるのが簡単にできるんだ。

ちなみに本を買わなくても、この手法は以下のページで解説されてるぞ。


なめらかに色がついてるね。このならんでる四角ポリゴンが グラデーション メッシュ なのかい。


そうだ。こっちにも説明があるが、
http://www.adobe.com/jp/designcenter/illustrator/articles/illcs2at_gradientmesh.html
グラデメッシュは「面」に色をつけるんじゃなくて、「交点」に色をつけることができるんだ。プラグインを使うと、大きなブラシで表面をなでるだけで、多数の交点の色を、その下にある下絵の色からコピーしてくれる。交点一個一個の色を手作業でコピーするのはたいへんだから、このプラグインはかなり効果ある。でもなー。


「面」のことをポリゴンって呼んでおくけど、このポリゴンを細かく割って増やすのは簡単にできるんだ。「グラデーション メッシュ」ツールを選んで、すでにある線をクリックするだけで線が増えて細かくできる。しかし、細かく割ると、色の変化をなめらかにできる反面、形状をあとで変えるのが大変なんだよ。

  • 色は簡単に変えられるが、形状を変えるのが難しい。拡大縮小はかんたんだが、アウトラインを変形させるためには多数の交点を移動する必要がある。
  • いちどグラデーションメッシュに変換したら、もとのベジェ曲線にはできない(追記:元のパスがまた必要になった場合の方法はあるようです)。
    しかも他のアプリはグラデメッシュに対応していないので、グラデメッシュの色つきベクターデータを他のアプリに持っていけない。その場合Illustratorで最後までデータ作るか、ビットマップ出力するかしかない。
  • グラデメッシュを細かく分割して色をつけるのは、結局ピクセル単位で色をコピーしているのと同じことになる。だったらベクターでやらずに最初からPhotoshopでビットマップ作成したほうがいい。(Illustrator本を描いている宮本さんの意見 http://tasan.blog47.fc2.com/blog-entry-231.html)
  • しかも2Dデータだから、3Dデータみたいに角度変えて見たりできないし再利用できない。


グラデーションメッシュはこんな問題があるんだ。
ようするにベクターのいいところが減って、ビットマップ的不自由さがついてくるってことだな。


ふーん。


まあPhotoshopやSAIで色塗りすることにも再利用性なんてないし、それを考えるとグラデーションメッシュでもいいのかも……? でもビットマップに色つけるのに比べるとぜんぜん直感的でない操作だし……。




Illustratorグラデーションメッシュらくらく操作ガイド

Illustratorグラデーションメッシュらくらく操作ガイド

  • 作者: バンバン
  • 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
  • 発売日: 2009-02-24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

  • おすすめ度の平均:
    初心者にはちょうど良い