前回:パソコンではじめて絵を描く本 Expression2(4) http://d.hatena.ne.jp/ashakura/20090124
- http://www.vector.co.jp/swreg/catalogue/expression/index.html
Creature House Expression2の特徴まとめ - http://allabout.co.jp/internet/cg/closeup/CU20030707A/
Expression 3J Pureでストロークに親しもう1 水墨画風・夏の文字を描こう - http://web.archive.org/web/20050308085506/http://www.panda.co.jp/e3pure/comparison.html
Expression 3J/Pure機能比較表 - http://www.kaizu.com/laboratory/panda/expression/tour/
Expression 3J Pureイラスト作成手順 - http://www.microsoft.com/japan/products/expression/column/Column_Design.aspx?key=design01
後継ソフト Microsoft Expression Designイラスト作成手順 - http://akisa.cocolog-nifty.com/blog/2004/06/expression33ewi.html
フリー版Expression3を日本語Windowsで動作させる方法 - http://homepage1.nifty.com/moroku/moh/
Expression3J tips - http://www.ecodacs2.nerima.tokyo.jp/~mori/cg_kouza/koza_top.htm
マンガ作成講座 Expression3で素材作り
それではExpression2をさらに探求するぞ。次に読む本はこれだ。
Expression2 なんでも玉手箱―ドローソフトでここまでできる!Creature House (SCC books)
- 作者: 疋田美幸, SCCライブシリーズ
- 出版社/メーカー: エスシーシー
- 発売日: 2001/03
- メディア: 単行本
前回取り上げた『パソコンではじめて絵を描く本 Expression2』と著者が同じなんだけど……。
その本は入門者向けだったけど、今度は中級者向けだ。
目次はこうなっている。
前半はExpressionの機能を網羅した説明で、マニュアル的だが図がわかりやすい。
後半は応用編だ。
いきなり応用編を見てみよう。
p136からの「アニメのセル画ふうのイラストを描く」。ドローソフトならば、これをしたいだろ。アニメファン的に考えて。
線の強弱がめだってるし色もあざやか原色じゃないし、セル画というよりコミックの表紙ふうだな。
手法だけマネして、別の絵を描いてみよう。
- タブレットIntuos3使用
- 「フリーハンドペン」筆圧ON 最大幅4px 幅可変率17%
- 線は「スケルタルストローク」Pens→PointedLeaf
- 塗りは「塗りつぶしなし」
- レイヤー分けずに描いた。
マンガのペンで描いたみたいですね。線の書始めと、線の終わりが細くなってるのがいいです。
線の入りと抜きでキレイにほそくなってるのは、スケルタルストロークがそうなってるからだぞ。描くときに筆圧をうまくコントロールしたわけじゃないからな。
元絵を見ながら描いたんだが、描いた後でちょっと位置がずれてると思ったら、[オブジェクト選択]で線を選択して、位置を動かしたりな……。ベクターで描いてると、レイヤーに分けなくても線ごとに別のオブジェクトだから、ラクだ。
次に色をつけるぞ。
色の塗り方だが、以下の要領でおこなう。
- さっき描いた輪郭線を複製する。
- それを適切に連結して、クローズパスにする。
- その中を単色ベタ塗りする。
クローズパス(Closed Path)っていうのは線の始点と終点が同じ点の図形だ。閉じられた箱みたいなものだ。たとえば三角形とか四角形はそうなっている。
オープンパス(Opened Path)っていうのは線の始点と終点が別の点なんだ。ふたを閉めてない箱みたいなもので、この絵で描いた線はほぼ全部オープンパスだな。
線をくっつけてクローズパスにすることで、その中を単色ベタ塗りできるわけだ。
輪郭線を複製
まずは線をCtrl+A([編集-すべてを選択])で全選択してから、Ctrl+Cでコピーして、別のレイヤーの同じ位置にCtrl+F(前面にペースト)でペーストする。これで複製できた。
レイヤーに「輪郭」と「色」の名前をつけて、「輪郭」のレイヤーは非表示にするぞ。
「色」のレイヤーをクリックして、このレイヤーで作業をする。
線(パス)をつなげる
次に線をつなげる作業だ。ここはマウスで作業するぞ。
つなぎかた その1:
- 片方のノード(点)を「ノードツール」で選択して、つなげたいノードの近くに移動する。
- つなげたいノード2つを、Shift+クリック または マウスドラッグで出る点線の四角(マーキー)で、どちらも選択する。
- [オブジェクト - パスを連結 - 実際に連結] で、2つのノードが一体化して、2つの線が1つの線になる。
今作ってるのは色を塗った「面」だから、線はあとで非表示にするよ。だから線の太さが変わっても問題ない。
つなぎかた その2:
「ベジエペン」を選び「パスに追加」オプションを選ぶ。これで、線の終端に点を追加して、線を続けることができる。ほかの線の終端とつなげて、一本の線にする。
つなぎかた その3:
- 線を選択する。
- 「ノード追加」を選び、他の線とつなぎたい位置でクリックしてノード追加。
- 「ノード削除」で必要ない線を削除。
- 「ベジエペン」で線を連結。
こんな感じで作業を進める。途中でアプリが落ちることがあったので、ときどきCtrl+S(保存)するようにしよう。
ちなみに作業するときは、ショートカットキーでツールを切り替えるようにすると作業が効率化するぞ。
Expression2のショートカットキーでは以下を使えばいい。しかし、これIllustratorとちがうのが気になる。
- ノード追加、ノード削除…… M キー
- ベジエペン…… P キー
- ノードツール…… N キー
- オブジェクト選択……S キー
あー、やっぱりExpression2のショートカットキーを覚える気にならない!
同じベクターを扱うソフトでも、IllustratorやFireworksやFlashのショートカットキーは似てるのに、Expression2はかなり異なるんだよな。なぜそのショートカットキーになったかという理由 (SelectのS、NodeのNとか) は理解できるんだけど。
どうせならIllustratorのショートカットを覚えたい。
というわけで、Illusratorについて先に覚えることにしたよ。
続き:[Expression] Expression2 なんでも玉手箱(2) http://d.hatena.ne.jp/ashakura/20090211