きょうは、Expressionという画像編集ソフトを調査するぞ。
これは主にベクターデータを扱うソフトなんだ。AdobeでいうとIllustratorのようなソフトだ。しかし、Illustratorにない利点があるんだ。
今はMicrosoftから最新版の Microsoft Expression Design(http://www.microsoft.com/japan/products/expression/features/Default.aspx?key=design)が出ているが、これはいろいろ機能がなくなっているらしい。
以前のバージョン、CreatureHouse Expression 3 beta 英語版は、無料で使えるソフトとしてMicrosoftが配布中(http://www.microsoft.com/expression/expression-design/CreatureHouse.aspx?key=download)。
そのままでは英語OSでしか動かないが、日本語OSでも動かす方法があるそうだ。
だけど使い方がよくわからない。
そこで、すでに絶版になっている以前のバージョンの入門書を、Amazonのマーケットプレイスで購入して、読んでみたんだ。
パソコンではじめて絵を描く本 Expression2 (SCC books)
- 作者: 疋田美幸, SCCライブラリーズ
- 出版社/メーカー: エスシーシー
- 発売日: 2002/03
- メディア: 大型本
この本は、Version 3じゃなくてVersion2の説明だが、2と3はそれほど変わっていないのでじゅうぶん参考になる。
付属CD-ROMにVersion2日本語版の体験版(機能制限なしで30日使用可能)が入っているので、それを入れて動作を覚えようと思う。
フルカラーで424ページあるけど、図版がかなり大きめに載っているので、内容はそんな詰めこみじゃない。
インストールの説明だけで、50ページくらい使ってるっていう。
わかりやすい本だった。
この本の著者は、Expression2日本語版付属のマニュアル(C:\Program Files\Expression2\e2.pdf)の日本語訳と、チュートリアル(C:\Program Files\Expression2\Tutorials\e2tutorial.pdf)も書いているので、信頼できる。
花
ほら、パスを見ると丸2つと直線1つしか書いてないのに、プレビュー見るときれいな絵になってるだろ。これがスケルタルストローク(Skeletal Stroke)なんだ。
「ストローク」で木の葉の絵を指定する。すると「ペイントスタイル」がその木の葉になる。
この状態で、「ツールボックス」で「直線」を選び、直線を描くんだ。
するとそれだけで、葉っぱのついた木が描ける。
模様の向きが逆だったときは、ツールボックスの「パスを逆転」を選んでから直線をクリックする。
ストロークの幅を変えるには、ツールボックスの「ノードツール」を選んで、直線オブジェクト(さっき書いた直線)の横に跳びでてる線をひっぱるか、
花びらも同じように描く。ストロークで花びらの柄を選んでから、ツールボックスの「楕円」を選んで、円を描く。Shiftを押したまま描くと、楕円ではなく正円が描ける。
花の大きさを変えたい場合は、まずツールボックスの「オブジェクト選択」を選んで、
花オブジェクトをクリックして選択状態にする。
選択状態になると、以下のように周りに灰色の囲い(バウンディングボックス)が表示される。
そこで、4隅のどこか、たとえば右上の三角を引っぱれば、拡大縮小ができる。このときShift押しながらだと、縦に伸びたり横に伸びたりせずに、縦横比率を同じままに保って拡大縮小できる。
花の中心部分はベタ塗りなので、ここは通常のベクター画像編集ソフトのように描く。
たとえばIllustratorのようなベクター画像編集ソフトは、書いたもの(オブジェクト)の「線」と「塗り」に別々の色を指定できるんだ。
このExpressionも「線」と「塗り」を別々に指定できる。
実はスケルタルストロークは「線」なんだが、ここでは線にスケルタルストロークではなく「ストロークなし」を選ぶ。
塗り は「塗りつぶしなし」ではなく、「単色塗りつぶし」を選ぶ。
この指定をした後で、ツールボックスの「楕円」を選んで、円を描く。するとこんな円になる。
円を先に書いたあとで、線と塗りの指定をしてもよい。
続き:パソコンではじめて絵を描く本 Expression2(2) http://d.hatena.ne.jp/ashakura/20090122