パソコンではじめて絵を描く本 Expression2(1)

やあやあ、おはよう。


きょうは、Expressionという画像編集ソフトを調査するぞ。


エクスプレッション?


これは主にベクターデータを扱うソフトなんだ。AdobeでいうとIllustratorのようなソフトだ。しかし、Illustratorにない利点があるんだ。


どんなのなんだい?


こーんな感じのソフト。お絵かきソフトなんだ。


今はMicrosoftから最新版の Microsoft Expression Design(http://www.microsoft.com/japan/products/expression/features/Default.aspx?key=design)が出ているが、これはいろいろ機能がなくなっているらしい。

以前のバージョン、CreatureHouse Expression 3 beta 英語版は、無料で使えるソフトとしてMicrosoftが配布中(http://www.microsoft.com/expression/expression-design/CreatureHouse.aspx?key=download)。
そのままでは英語OSでしか動かないが、日本語OSでも動かす方法があるそうだ。


だけど使い方がよくわからない。
そこで、すでに絶版になっている以前のバージョンの入門書を、Amazonマーケットプレイスで購入して、読んでみたんだ。


なぜ、そこまでして……?


お絵かきソフトとして優秀だからさ。

この本は、Version 3じゃなくてVersion2の説明だが、2と3はそれほど変わっていないのでじゅうぶん参考になる。
付属CD-ROMにVersion2日本語版の体験版(機能制限なしで30日使用可能)が入っているので、それを入れて動作を覚えようと思う。


どうだった?


かなり初心者向けの本だな。
目次はこうなってる。




フルカラーで424ページあるけど、図版がかなり大きめに載っているので、内容はそんな詰めこみじゃない。
インストールの説明だけで、50ページくらい使ってるっていう。


いい本?


わかりやすい本だった。
この本の著者は、Expression2日本語版付属のマニュアル(C:\Program Files\Expression2\e2.pdf)の日本語訳と、チュートリアル(C:\Program Files\Expression2\Tutorials\e2tutorial.pdf)も書いているので、信頼できる。

ほら、パスを見ると丸2つと直線1つしか書いてないのに、プレビュー見るときれいな絵になってるだろ。これがスケルタルストローク(Skeletal Stroke)なんだ。


??


ストローク」で木の葉の絵を指定する。すると「ペイントスタイル」がその木の葉になる。


この状態で、「ツールボックス」で「直線」を選び、直線を描くんだ。

するとそれだけで、葉っぱのついた木が描ける。


直線を描くだけで……。


模様の向きが逆だったときは、ツールボックスの「パスを逆転」を選んでから直線をクリックする。


ふむふむ。


ストロークの幅を変えるには、ツールボックスの「ノードツール」を選んで、直線オブジェクト(さっき書いた直線)の横に跳びでてる線をひっぱるか、


またはペイントスタイルの太さメーターで、数字を変更する。


はい。


花びらも同じように描く。ストロークで花びらの柄を選んでから、ツールボックスの「楕円」を選んで、円を描く。Shiftを押したまま描くと、楕円ではなく正円が描ける。


花の大きさを変えたい場合は、まずツールボックスの「オブジェクト選択」を選んで、
花オブジェクトをクリックして選択状態にする。

選択状態になると、以下のように周りに灰色の囲い(バウンディングボックス)が表示される。

そこで、4隅のどこか、たとえば右上の三角を引っぱれば、拡大縮小ができる。このときShift押しながらだと、縦に伸びたり横に伸びたりせずに、縦横比率を同じままに保って拡大縮小できる。


ふーん。



花の中心部分はベタ塗りなので、ここは通常のベクター画像編集ソフトのように描く。


……?


たとえばIllustratorのようなベクター画像編集ソフトは、書いたもの(オブジェクト)の「線」と「塗り」に別々の色を指定できるんだ。

このExpressionも「線」と「塗り」を別々に指定できる。
実はスケルタルストロークは「線」なんだが、ここでは線にスケルタルストロークではなく「ストロークなし」を選ぶ。


塗り は「塗りつぶしなし」ではなく、「単色塗りつぶし」を選ぶ。


この指定をした後で、ツールボックスの「楕円」を選んで、円を描く。するとこんな円になる。

円を先に書いたあとで、線と塗りの指定をしてもよい。


へー。


これで花は描けたわけだ。



続き:パソコンではじめて絵を描く本 Expression2(2) http://d.hatena.ne.jp/ashakura/20090122